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Swing Jounal誌
竹内が、管楽器のメンテナンスの権威で、自身もサックスを吹く金剛督と、無伴奏ディオを聴かせる。『アワ・トライバル・ミュージック』は、想像以上に衝撃的な音郡が詰まっている。竹内の才には、以前から注目していたが、金剛の存在を今回初めて知って、楽器を知り尽くしたその圧倒的な技巧に、心底驚かされた。こんなに“凄まじく純度の高い、原初的な力に満ちた“(藤本史昭氏)音のせめぎ合いの現場があったとは・・・。ここでの“2頭の龍”は、初期のWSQにも匹敵する、圧巻とも言うべき、本邦ジャズ(=トライバル・ミュージック)の一成果を、僕達にはっきりと指し示してくれている。
JAZZ LIFE誌
実にワクワクするようなアルバムだ。 なんの飾りもなく、実質性を重んじる作品だが、だからこそ、このふたりのミュ ージシヤンの描き出す世界がダイレクト
に伝わってくる。管楽器だけのデュオ、 しかしここから得られる世界はとてつも なく広くて大きい。つまり金剛督、竹内 直というふたりが、常に自分たちの音の世界に対して思考し続け、その結実としてのこのアルバムが誕生したともいえる。アルバム・タイトルの『アワー・トライ
バル・ミュージック』が簡潔にそのことを表わしているし、また自信もうかがえる。ふたりが放つインプロヴイゼーションの純度はとてつもなく高い。
レコードコレクターズ誌
情念の噴出や既存価値への懐疑に基かず、純粋即興のみを追求していた後に残るのは何か。クラシック経由で楽器のリペアマンともなっている金剛と、小山彰太バンドなどで活動している竹内の
サックス・デュオが目指したのはそういうこと? 清々しさやぬくもりが感じられるのがいいし、随所でシルクロード〜日本の馬子唄のような響きも 聞こえる。特に標題曲での凄まじい咆哮の中から
「春の小川」的日本の原風景が浮かび上がってきたのには不思議な感動に襲われた。
竹内 直プロフィール
竹内 直(T.sax, fl, bass cl.)
’78年、’88年渡米。ニューヨークでバイヤード・ランカスター、スティ−ブ・グロスマンに師事。帰国後、エルビン・ジョーンズ、ジャパニーズマシーンに参加。フレディー・ハバー
ドと共演。
’98年ロッド・ウィリアムス、ジリグシャヒド・エライファウンテンから なるカルテットで全国ツアー。他の主な共演者としてブラザージャック、ジャック・
マ ク ダフ、デニス・チェンバース、ラビ・コルトレーン。
現在は自己のカルテット (椎名 豊,荒巻茂男、原大力)の他、山下洋輔SAXOPHOBIA,五十嵐一生、小山彰太、酒井俊、KANKAWAのグループで活躍中。「ライブ・アット・バッシュ」「モア・ザン
・ユウ・ノウ」「トーキング・トゥ・ザ・スピリッツ」の3枚のリーダーアルバム をリリースしている他、参加アルバムは多数にのぼる。
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